涼む女性

「涼みに来ました」で使える!クーリングスポットとは?

☀️この記事のポイント☀️

  • 暑さが厳しい夏には、だれでも無料で涼める場所が開放される
  • 「どこで涼めるか」をチェックすることで、炎天下の外出も安心に
  • こちらの記事では、熱中症予防をしながらも日光浴を楽しむ方法を掲載

こんにちは!ひなたログです☀️
こちらはより気楽に、快適に日光浴をするためのコラム。ひなた特集―ひな特―です。
太陽を浴びてスッキリしたいけど、気になることもいろいろ…という方にお届けします。

みなさまは「クーリングスポット」や「クーリングシェルター」という言葉をご存知でしょうか?

熱中症のリスクが高まる季節に向けて、これらの避暑施設の違いや使い方、調べ方まで丁寧にご紹介します。

読み終えた後には、ぜひご自身の地域の情報も確認し、周囲の方にもシェアしてください!

クーリングスポットとクーリングシェルター

クーリングスポットとは

各自治体が指定している、一時的に涼みに行ける場所です。一部では「涼み処」、「涼みどころ」などとも呼ばれています。その施設が空いている時間は、日常的に活用することができます。

クーリングシェルターとは

クーリングシェルターとは、各自治体が指定する「暑熱避難施設」のことです。独立行政法人環境再生保全機構ERCA(エルカ)より定義を引用します。

市町村が、冷房設備を有する等の要件を満たす施設(公民館、図書館等)を指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)として指定した誰でも休息できる施設のことです。 クーリングシェルターは、市民の休息場所として開放されることによって、高齢者などの熱中症弱者にも優しい施設になっております。

引用元:指定暑熱避難施設って?

要するに、暑いときに涼むことができる場所であり、それを自治体が指定しているということになります。

多くの場合、熱中症特別警戒アラートが発令したときに開放されます。日常的に開放はしていないケースもあります。

クーリングシェルターの条件

  1. 適当な冷房設備が備わっている
  2. 熱中症特別警戒情報が発表されたときは、クーリングシェルターを必要としている方々に開放できる
  3. 利用者が滞在するために必要かつ適切な空間が確保されている

なお、これらは取り組みを後押しする最低限の基準のため、地方公共団体がそれぞれ、地域の実情に合わせて個別に必要とされる事項を定めても問題ないそうです。

参考:指定暑熱避難施設って?

ちなみに、気候変動適応法が令和5年4月に改正されました。これにより、市町村長が地域のク―リングシェルターを指定できるようになりました。

くわえて、熱中症特別警戒アラートが発表された場合はクーリングシェルターの開放が義務付けされました。

参考:指定暑熱避難施設の指定・設置に関する手引き(中間とりまとめ案)

クーリングスポットとクーリングシェルターの違い

クールスポット(※画像では“クールシェアスポット”と表記)との違いは、東京都のサイトより画像をお借りして紹介します。

クーリングスポットとクーリングシェルターの違い
出典:東京都環境局「クーリングシェルター・TOKYO クールシェアスポット」

両者は共通して、涼む場所という点で共通しています。

クーリングスポットは、日常的に利用できます。多くの場合、「涼み処」などと称されています。

一方、シェルターの方は、熱中症特別警戒アラートが出たときのみ開放されることが多いです。

しかし、実際は両者を兼ねている場所が多いようです。つまり、普段から利用でき、熱中症特別警戒アラートが発令したときにも開放が義務付けられている場所です。

また、クーリングスポット、つまり日常的に利用できる場所を「クーリングシェルター」や、類する呼称を使っている自治体もあります。

自治体ごとに呼称が異なりややこしいです。調べる際は、日常的に利用できるか、ご注意ください。

クーリングスポット・シェルターの探し方

クーリングスポットやクーリングシェルターを調べるには、主に2つの方法が有効です。

  • Web検索する
  • ERCAのサイトを活用する

Web検索をする

最もシンプルなのは、お住まいの市区町村や、おでかけ先の市区町村のサイトを見ることです。

「市区町村名 クーリングスポット」
「市区町村名 涼み処」
「市区町村名 クーリングシェルター」

などと調べると、すぐにクーリングシェルターの情報が出てきます。

多くの場合リストで表示されるので、施設の数が多く、一覧が見づらいです。そのため、おでかけ前の準備として活用し、じっくり調べることをおすすめします。

ちなみに、東京都ではクーリングスポットやクーリングシェルターが分かる地図が用意されています。ぜひ活用してください!

東京都クールシェアスポット・クーリングシェルターマップ

クーリングシェルター・TOKYOクールシェアスポットマップ

ERCAのサイトを活用する

独立行政法人環境再生保全機構ERCAが提供するクーリングシェルターに関するサイトを見ると、クーリングシェルターマップがあり、直感的に位置を把握することができます。

ただし、これは自治体からERCAに登録のあった施設のみのため、情報の正確性に少し欠けます。

また、地図の読み込みに若干時間がかかりますので、あらかじめご理解ください。

参考:指定暑熱避難施設って?

実際に涼ませていただきました

この日は2時間ほど出歩いており、暑さもキツかったので、出先で早速調べて、近くにあった郵便局にお邪魔しました。

写真のようにクーリングスポットとわかるように目印が示されています。

「クーリングスポットの印があったのですが、少し休ませていただいてもよろしいですか?」

と伺ったところ、快くOKしていただきました!5分ほど休ませていただいたのですが、本当にありがたかったです。

涼むときの注意点

実際に涼みに行くときには以下のことに注意してください。どれも当たり前のことですが、マナーは大切なので、少し細かく書いておきます。

  1. 事前に最新情報をチェック
  2. 必ず施設の方に一声かける
  3. 飲み物は自分で用意
  4. 温度設定は変更不可
  5. 場所提供のみ
  6. 施設のルールを守る
  7. 混雑時は利用を控える
  8. ペット・大きな荷物はNGの場合あり
  9. 長時間滞在は避ける

事前に最新情報をチェック

利用前に各自治体ホームページで、開放日時や対象施設一覧を必ず確認してください。

必ず施設の方に一声かける

私も事前に申し出たのですが、言うまでもなく一声かけてください。そうすれば、施設の方も不審に思うことはないでしょう!

飲み物は自分で用意

冷たい飲料水(ペットボトルなど)を必ず持って行きましょう。クーリングスポットでは、飲料の提供を行いません。一部の施設では給水器もあるようですが、原則マイボトルが必要です。

自販機などがある場合は、もちろん買うこともできますよ!

温度設定は変更不可

冷房は効いていますが、ほとんどの場合利用者が温度や風量を調整することはできません。

場所提供のみ

座る場所や休憩スペースとして開放しているだけで、お弁当・軽食や仮眠設備はありません。

施設のルールを守る

大声で話したり、床に寝転んだりして他の人の迷惑にならないようにしてください。スタッフや掲示の案内に従いましょう。

ペット・大きな荷物はNGの場合あり

自治体によってはペット持ち込みやキャリーバッグの持ち込みを禁止している場合があります。事前に確認してください。

長時間滞在は避ける

休憩程度(30分~1時間程度)を目安にし、長時間続けての利用は控えましょう。

宮城県仙台市の取り組み

ここからは、実際の事例を元に、具体的にご紹介します。画像は、仙台市のサイトからお借りしています。

たとえば、宮城県仙台市では画像のように、建物にクーリングシェルターの目印となるステッカーが貼ってあります。各自治体ごとに目印があるはずです。どんな目印かを確認してみてください。

せんだいクーリングシェルターのステッカー
出典:仙台市「せんだいクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」

開放期間は、仙台市の場合6月から9月末まで。ただし、他の自治体では10月末まで開放している所も多いです。自治体ごとに異なるので、事前に調べてください。

仙台市に限らず、クーリングシェルターとして、公共施設も民間施設も指定されています。仙台市の場合は、地図で示してくれているので、直感的に位置がわかります。

参考:せんだいクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)

東京都文京区の取り組み

次は東京都文京区の事例をご紹介します。

実は全国的に、薬局がクーリングスポット(涼み処)として開放されていることが多いです。涼み処を把握するには、薬局を手がかりにするとわかりやすいかもしれません。

中でも、文京区がクーリングスポットを「ぶんきょう涼み処」として公開している情報がわかりやすいです。

まず、こちらのPDFデータには、熱中症対策の方法がまとまっています。そして、文京区の地図とともに、薬局と公共施設、民間施設も番号を振りながら紹介されており、リストと地図が一気に確認できます。

ご覧いただくとわかりますが、薬局だけ別で分けるほど、多くの薬局が涼み処として指定されています。なお、文京区の場合は、

「涼みに来ました。」

と一声かければいいそうです。涼しげなやりとりですね!

参考:熱中症予防「ぶんきょう涼み処」

まとめ―クーリングスポットを知り、広めて、涼もう

クーリングスポットやシェルターは、日常的にも、熱中症特別警戒アラート時にも、誰でも涼しく休める貴重な場所です。自治体やERCAの情報を活用して、近くの涼み処を把握して、熱中症予防に努めてください。

熱中症対策をしつつ、体を動かすなら夕方に散歩するのもおすすめです!

また、ご家族やご友人、職場の方など、周りの方にも拡散してください。私が、周りの人に聞いたところ、誰も知りませんでした。知名度はまだまだであると感じています。

気軽に涼める場所を知るだけでも大きな安心感があります。

近くで涼む文化を広めて、みんなが快適に過ごせる夏にしていきましょう🎐


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永井 達也

1994年6月13日生。東京都出身。
ひなたログのライター・SNS担当者。
趣味:散歩・靴磨き・書道・お茶

年間500回ほど散歩する散歩マニア。おかげで東京23区内なら、地図なしでだいたいは歩けるようになりました。
みなさまが気楽に日光浴できるための情報を記事にしています。実際に現地に赴いて肌で感じたことを、散歩マニアの視点から、飾らず、まっすぐお届けします。
日光と身近な生活を送るために、少しでもお役に立てたら嬉しいです。